北欧で見つけた“売れる”ブランド バイヤーやインフルエンサーからも高評価

2020年春夏シーズンのコペンハーゲン・ファッション・ウイーク(以下、CFW)が8月6〜9日に開催された。今季はストックホルム・ファッション・ウイークとオスロ・ランウエイが開催中止とあって、多くの北欧ブランドがCFWに参加する流れとなった。5月に来日した「セシル バンセン(CECILIE BAHNSEN)」やインフルエンサーからの支持が高い「ガンニ(GANNI)」など、デンマークを代表するブランドは世界的にも注目度が高まっている。彼らに続くアップカミングな北欧ブランドを発掘すべく51ブランドのショーやプレゼンテーションをチェックし、スウェーデン発の「ロジャー(RODEBJER)」と「リトル リフナー(LITTLE LIFFNER)」に目が留まった。

190902_hokuo_12.webpCFWに参加して4シーズン目となるウィメンズブランド「ロジャー」は、インフルエンサーから特に高い評価を受けた。創始者のカリン・ロジャー(Carin Rodebjer)はスウェーデンで生まれ育ち、ニューヨーク州立ファッション工科大学(Fashion Institute of Technology)を卒業して1999年にアメリカで同ブランドを始動した。スウェーデンで数々のファッションアワードを獲得し、現在はストックホルムとオスロに1店舗ずつ旗艦店を構えるほか、北欧の主要な百貨店など約20アカウントで販売する。

「ロジャー」は既存の社会的規範にとらわれず自由に生きていきたいと願う女性に向けて、リラックスしたラグジュアリーウエアを提案する。モダンとクラシックを融合した洗練されたデザインで、日常の気分を高めてくれるような服をそろえる。今季は特に、体を締め付けないゆとりのあるサイズ感と、肌触りのいい素材にこだわったという。モロッコ・マラケシュの都市から着想を得て、ザクロやジャスミン、イチジクの葉など、アラビアの庭園に咲くボタニカル柄をプリントした。風に舞うドレーピングと地面にまでつく長いフリンジがなめらかに揺れて、リラックスムードを漂わせていた。価格帯はトップス250ユーロ(約3万円)〜、アウター700ユーロ(約8万4000円)〜。ショーを見たインフルエンサーのステファニー・ブルーク(Stephanie Broek)は、「ポップな色彩に満ちたブランドが多いCFWにおいて、タイムレスで落ち着いた『ロジャー』のコレクションは親しみが感じられた。価格帯も含め、実用性にも長けている」とコメントする。

今シーズンがCFW初参加の「リトル リフナー」は、次なる“IT”バッグを生み出しそうな有望株だ。CFWに参加した業界関係者のほか、街中でも同ブランドのバッグを持つ女性を頻繁に見かけた。すでに日本でも高島屋やトゥモローランド(TOMORROWLAND)、ラカグ(LA KAGU)など8アカウントで取り扱われている。

ブランドを立ち上げたのは、雑誌編集者としてキャリアを積んだスウェーデン出身のポリーヌ・リフナー (Pauline Liffner)。北欧のシンプリシティーとイタリアの職人技を組み合わせ、機能性を重視したバッグを作ることに専念したという。ブランドのシグネチャーは、曲線美を生かしたミニマルなデザインだ。2012年にデビューして間もなく、ユークス ネッタポルテ(YOOX NET-A-PORTER)をはじめとするECサイトを中心に世界中にアカウントを増やしていった。CFWでのプレゼンテーションを見たプランタン百貨店のレオ・バード(Leo Bird)=ウィメンズバイヤーは「南フランス時代のアンリ・マティス(Henri Matisse)から着想を得たというコレクションは『ジャックムス(JACQUEMUS)』のようなフレッシュなカラーで、高品質なレザー製品がそろっていた。1シーズンしか見ていないけれど、デザイナーはいいストーリーテラーだと思う」とコメントした。スタイリストでインフルエンサーのデボラ・ローザ(Debora Rosa)は、自身で購入したという同ブランドのバッグを持ってプレゼンテーション会場に現れた。「リフナー自身にキャリアウーマンとしての経験があるからか、現代の働く女性が必要とするバッグのサイズ感や重さ、デザインなどを理解してくれている。『そうそう、こういうバッグが欲しかったの!』と、思わず声を上げたくなるようなバッグが多い。デザインがよく高機能なので出番が多く、私の周りではリピーター率も高い」とブランドに心酔している様子だった。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

北千住の好調セレクトショップが示す「地域オンリーワン」の価値

約半年前(2018年10月)に取材した北千住のセレクトショップ、アマノジャクの定点観測を続けている。着々と売り上げを伸ばしており、月商は500万円を優に超えるそうだ。取材当時からは1.5倍以上、オープン直後(同年8月)からすれば約4倍の規模に達した。取材時に目標に掲げていた「月次売り上げ1000万円」(共同経営者の大津寿成さん)に順調に近付いている。

記者と同年代(20代後半~30代前半)の3人による共同経営とあって、応援したい気持ちはもちろんあったが、「こんなセレクトショップの不毛地帯でお店が運営できるのか……?」と一方で疑問を感じていたのも事実。だが、彼らは良い意味で予想を裏切ってくれている。北千住駅から徒歩10分程度の“天の邪鬼”な立地は、都心のショップとはまた違う客を呼び込んでいるようで、東東京や他県のファンもしっかり付いているようだ。

442.webp販売成約率は50%以上。オープン当時から信条としていた「まごころ接客」は、しっかり結果に結びついている。立地が立地なこともあり、来店客は1日平均10~15人程度と、決して多くはない。だからこそ、客一人一人の服の好み、職業、趣味といった情報は「カルテ」としてファイリングし、何よりも大切にしている。再来店の客の顔を覚えていないなんてことはないし、カルテを基にした手厚い接客に加え、服を選んでいる間は無料で靴磨きもしてくれる。

地道な努力は顧客の継続的な来店につながっており、18年秋冬は「100万円以上買ってくださるお客さまもいた」という。また、都会と下町の雰囲気が混じり合う、この地域ならではのエピソードも。「この前はふらっと立ち寄ってくれた近所のおばあちゃんが、(山形のニットブランドの)『バトナー(BATONER)』のニットを買ってくださいました」(大津さん)。

同店は今秋冬、ユニークな別注商品にも取り組む。主要顧客層は20代だが玄人好みな商品も人気で、今回の協業相手である「マイヌ(MAINU)」もそんな服を作るブランドの一つ。ビンテージテイストのメンズブランド「ハバーサック(HAVERSACK)」で経験を積んだデザイナーの真鍋嘉伸氏が「サカイ(SACAI)」の元パタンナーとともに手掛け、クラシックを基本に置きながら独特のパターンや素材使いが特徴的。14年春夏のスタートからじわじわと取扱高を増やしているが、特にアマノジャクとの相性はよく、商品は「入荷とともに即完売している」という。

別注商品は、救命胴衣から着想を得たベスト(3万8000円)と、膝部にベルトを施したワイドカーゴパンツ(4万2000円)の2型で、インラインのテーラードジャケット(5万2000円)、ウールのプルオーバー(3万1000円)と合わせて4ピース(!)で着用できる。ジャケットの上からベストなんて、ごちゃごちゃした印象になるかと思いきや、滑らかな光沢をたたえた黒色のチョークストライプの生地が絶妙にマッチして、意外とすんなりハマる。「素材や色を少し変えただけの“なんちゃって別注”には、もう皆飽き飽きしているのでは。ウチじゃないと出合えないようなものを作ってこそ、お客さまに喜んでもらえるはず」(大津さん)。別注アイテムは先行予約は6月2日まで受け付けている。

ECの台頭やセレクトショップの品ぞろえの同質化などもあり、実店舗の役割が見えづらくなっている昨今。だが、そこでしか出合えないヒトやモノがあれば、わざわざ足を運ぶ理由にもなる。「地域のオンリーワン」であり続けようという彼らの姿勢は、小さなショップがこれからの時代を生き抜くための、一つの正しいあり方ではないかと感じさせられる。

サッカー仏代表のエムバペが「バルクオム」のアンバサダーになった理由は

メンズスキンケアブランド「バルクオム(BULK HOMME)」のグローバルアンバサダーに就任するにあたり、初来日を果たしたサッカー・フランス代表のキリアン・エムバぺ(Kylian Mbappe)が6月19日に記者会見を行った。

0112.webp会見でエムバペは、「野口(卓也バルクオムCEO)さんとは何度も話し合いをし、共通の価値観を持っていると感じ、協力したいと思った。製品も使用させてもらった。全部がお気に入りだけど、特に『フェイスウォッシュ』がいい。僕はスポーツをやっているけど、やっぱり洗顔は大事だと思う。男性も自信を持つためにスキンケアは大切。日本発の『バルクオム』もヨーロッパで成功すると思う」と語った。

一方の野口CEOは、「『バルクオム』は世界No.1のメンズスキンケアブランドを目指しているが、今回、唯一無二の強力なパートナーを得た。製品を通して使う人が自分に自信を持ってもらえたらと考えている。今後は日本、アジアだけでなく、世界中の男性に自信を与えられるように、エムバペ選手と協力して世界中に『バルクオム』を浸透させていきたい」と語った。「バルクオム」は、台湾や中国、韓国、香港とアジアを中心に展開しているが、2020年中にはヨーロッパを含め、7カ国まで展開国を増やしていくという。

009.webpブランドの在り方に関してもエムバペ選手とディスカッションを重ねたという。「エコでサステイナブルなブランドであるべきという話になった。『バルクオム』もさらに地球環境に配慮した製品作りを目指してリニューアルも検討している。今後もエムバペ選手には重要なアドバイザーとして『バルクオム』をサポートしてもらいたい」と野口CEO。

会見ではパリで撮影されたというブランドビジュアルやブランドムービーも披露された。「『バルクオム』のスタッフのおかげでリラックスして撮影に挑めた。できあがったビジュアルも期待通りで、とてもエレガント。満足している」とエムバぺ。

また「バルクオム」はエムバペの社会貢献プロジェクト「インスパイアード バイ KMプロジェクト(INSPIRED by KM Project)」をサポートするほか、エムバペが所属するフランスのフットボールクラブ「パリ・サンジェルマンFC(Paris Saint-Germain Football Club)」とアジア地域でのパートナーシップを締結。契約は7月1日から2年間となる。

会見の最後に初来日の感想を聞かれたエムバペは「日本人はすごく親切。またぜひ来たい。来年の東京オリンピックも楽しみにしている」とコメントした。

「モスキーノ」が世界最古の映画スタジオで20年プレ発表

モスキーノ(MOSCHINO)」は7日、米国カリフォルニアのユニバーサル・スタジオ・ハリウッド(USH)で2020年プレ・スプリング・コレクションと2020年春夏メンズコレクションを発表した。USHはテーマパークを併設した世界最古の映画スタジオで、ロサンゼルス市内から車で1時間ほどの場所にある。

MOSCHINO-MENSWEAR-SS20-_-WOMEN_S-RESORT-59.webpここ数年、ラグジュアリー・ブランドの多くがプレ・スプリング・コレクションを世界各地で開いているが、「モスキーノ」は2018年からイタリアと米国LAで交互に発表している。これはデザイナーのジェレミー・スコット(Jeremy Scott)が、自身が暮らし働くLAとイタリアの両方を盛り上げたいという思いから。USHでは過去に何度も仕事をしているという。

ショー会場は広大なパークの奥で、招待客は入口からガイド付きの車に入りスタジオやセットの間を抜けて会場へたどり着いた。途中フランケンシュタインや狼男といったクラシックなモンスターたちが姿を見せて驚かせるサービス付きだ。

MOSCHINO-MENSWEAR-SS20-_-WOMEN_S-RESORT-8.webpランウエイを作ったのは、典型的なアメリカの住宅街を再現した“コロニアルストリート”。「デスパレートな妻たち」などのテレビドラマでも使われたセットだ。夕暮れの街並みに、女性の悲鳴が響き渡るとショーがスタート。ハロウィンをテーマに、90ルックが街を行進する。いわゆる“フツウ”の人はいない。“これは魔女の帽子ではありません”というロゴが入ったどう見ても魔女みたいな女性や、フランケンシュタインの顔の手術跡をモチーフにしたレザーのセットアップを着る男性、毒クモを散らしたショッキングピンクのジャカードのコートなど。タイツはいずれもボロボロだ。

ショーが進むにつれてホラー度は増してゆき、まるでハロウィンで遊んでいたら本物のモンスターになってしまったと言わんばかりだ。最後はジェレミーがミイラや骸骨、コウモリ男、ニタニタ笑うゴーストなどを引き連れて月夜の住宅街をかっ歩。「モスキーノ」のショーはいつでもエンターテインメント性に溢れるが、ここLAだと一層輝く。USHは夢の国、いや、夢を作り出す国。ジェレミーはそこの住人だと改めて気づかされる。

なお、来場者のドレスアップもかなり個性的。日本からはAMIAYAが来場したが、彼女たちの全身ピンクの装いが派手には見えず、馴染んでいるくらいだ。

フィギュアスケーター・高橋大輔選手が語るスキン&ボディーケア

フィギュアスケーターの高橋大輔選手が21日、都内でイミュのスキンケアブランド「ナチュリエ(NATURIE)」主催のトークショーに出演した。現役復帰した2018年シーズンの心境や裏話、19年シーズンの抱負など、現在の心境を明かしたほか、囲み取材では自身のスキンケア、ボディーケアについても語った。

57798604_114801559715341_1889469689625575424_o.webp昨年は現役復帰しましたが、誰が一番驚いていた?

一番びっくりしたのはトレーナーさんとマネージャーさんです。「え?嘘でしょ?」みたいな。コーチの(長光)歌子先生はすっと復帰してほしいという気持ちがあったみたいで、報告に行った時にこっちが面白くないくらいにしれっとしていて肩透かしを食らいました(笑)。内心は驚いていたと言っていたけど。

西日本大会で優勝しましたね。

先シーズンは3試合しか出ていないですけど、西日本が一番嬉しかったですね。決して出来はよくなかったけれど、表彰台の真ん中に立てた喜びがありました。

全日本の時は絶好調だった?

4回転を飛べるようになりました。今まではこれまでのシーズンから継続して色んなジャンプを試していたんですけど、今回は一から作り上げることができたので、今までのやり方は一切考えないようにして。今の自分の体に合っているジャンプ、どうやったら省エネジャンプになるかを突き詰めていきました。あと、焦らなかったことも理由かなと思います。今までは焦れば焦るほどわけがわからなくなっていっていたので。今の状況に向き合ってきたことが、結果につながったのかなと思います。

次シーズンも現役続行。生涯現役を掲げていますが。

「人前でお見せできない」となるまでは、長く滑っていきたいです。スケートを大切にしながら、自分の人生を歩んでいきたい。32歳でラストチャンスと思って、やり残したことをスタートしました。皆さんも何かやり残したことがあれば、再チャレンジを!新しいスタートを一緒に楽しんでいきましょう!

ファンの間では高橋選手が「ナチュリエ スキンコンディショニングジェル ハトムギ保湿ジェル」をたくさん使うことが知られているようですね。

男性は化粧品がベタベタするのが嫌いという人が多いと思うんですけど、これはサッパリしているので好きですね。サッパリしているけれどちゃんと保湿してくれるのと、お値段も高くないので。値段が高いとちょっとずつ使ってしまうけれど、価格がちょうどいいのでたっぷり全身に使っています。

ひと月で6個以上とか、かなりの数を使うと聞いていますが。

この冬、なぜだかめちゃくちゃ乾燥したんですよ。なので、朝晩たっぷりべったりつけていたら、月に10個以上使っていました(笑)。1回塗って、それだけじゃ終わらずに2回3回と重ね塗りしていました。

肌の調子がいいなというのは演技に影響しますか?

見られるスポーツをやっているので、ニキビなどがあるとテンションが落ちるというか、肌が荒れていると「気持ちも荒れているのかな」と考えちゃいますね。

スキンケア、ボディーケアはほかにどんなことをしていますか?

炭酸水が肌によいと聞いたので、顔には炭酸ミストを使っています。あと、リンパが詰まると循環が悪くなってよくないだろうと思うので、むくみを取るために寝る前にストレッチをしますね。あとは足の裏のマッサージ。足の裏は柔らかい方がよいので、自分でマッサージしています。足の裏が柔らかい時は調子がよい時なので、固い時は調子が良くない時だと思っています。あとは、僕はたっぷり使う派なので(笑)。出し惜しみしないようにしています。

ボディーメンテナンスは、現役復帰にあたって最初はどんなことから始めましたか?

最初は筋力が落ちていたので、やはり筋力強化ですね。現役時代は走ったりとかしていましたが、今は、それはリンクの上だけで。筋力強化はこれまで使っていなかったマシントレーニングなどをしています。

4年前と今は体の感覚は全然違いますか?

筋トレした結果、ジャンプ力が上がったのかな。4年前は体重が重くなるのが怖くて筋トレはしていなかったんですが、筋トレをすることでジャンプ力が上がって、省エネジャンプになっているのかなと思います。

以前は栄養士が見ていた食事の面を、今は自分でやっているそうですが。

食事はやりすぎると逆にストレスになってしまうし、僕は長く現役をやりたかったので、一番長持ちするやり方をしています。食べたいものを食べて、アドバイスはいただいたら取り入れるようにしています。サプリメントも取っていないです。究極までいけばサプリメントは必要なんですが、取ったら自分に負けた気がして(笑)。

努めて摂取するようにしているものはありますか?

僕は鶏肉が好きなので鶏肉ばかりになってしまうんですけど、メニューに牛肉があったら少し食べるようにしています。というのも、“牛肉好き”は強いっていうじゃないですか。社長クラスになると朝から牛肉食べるみたいな(笑)。(浅田)真央ちゃんも(宇野)昌磨も牛肉が大好きなんですよ。だから僕も食べるようにしています。あと、料理を始めてから、意外と苦にならずに野菜を取れることに気づきましたね。

ロンドンメンズが開幕「サリバン」が初日朝から奮闘

2019年春夏シーズンのロンドン・メンズ・コレクションが9日に開幕した。前シーズンに続き、メーン会場のBFCショースペースに柳川荒士の「ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)」が登場。朝10時という早い時間帯にも関わらず、大勢の観客が訪れた。

4度目のロンドンメンズ挑戦となる今回は英国バンド、デペッシュ・モード(DEPECHE MODE)ボーカルのデヴィッド・ガーン(David Gahan)のスタイルから着想を得た。得意のテーラードを軸に、タイトなレザーのスキニーパンツやPVCの光沢、時折差し込むビビッドなグリーンやレッドといった色でアレンジを加える。肩が張り出したオーバーサイズのジャケットに対してインナーは極端に短くするなど、違和感のあるフォームでテーラードの新たな可能性を探る。後半には異なる大きさのドットがあしらわれたスーツやシャツ、ネクタイなども登場した。

今シーズンのロンドンメンズは、目玉ブランドの一つだった「クレイグ グリーン(CRAIG GREEN)」がイタリアのピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)にゲストデザイナーとして参加するためスケジュールから離脱し、ますます若手が中心のラインアップとなっている。メーン会場のショースペースの席数や展示スペースも明らかに縮小されている。2日目に登場する「キコ コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」や3日目の「チャールズ ジェフリー ラバーボーイ(CHARLES JEFFEREY LOVERBOY)」など“期待の若手”と称されるブランドたちが、ショーを通じていかに成長した姿を見せられるかが今後のロンドンメンズのカギを握りそうだ。

19年春夏ザラによるミリタリーコレクション

「ザラ(ZARA)」は5月14日、ミリタリーウエアから着想したコレクション“ザラ・サープラス(ZARA SRPLS)”の2019年春夏第3弾となる商品群を発売する。同コレクションは18-19年秋冬にスタートし、ECサイトのみで販売している。販売方法として売り切り御免の“ドロップ”方式を採用し、19年春夏物の第1弾は4月30日、第2弾は5月7日に発売した。既に完売商品も出ている。

optimize.webp (5)同コレクションは、通常のキャンペーンコレクションとは別で展開する商品群。「『ザラ』は既存ラインではあまりミリタリー由来のアイテムを扱っていない。“ザラ・サープラス”はジッパーやボタン、刺しゅう、パッチワークなどの細部まで凝った作りが特徴で、価格は(既存のカジュアルラインの)“ザラ・トラファ(ZARA TRF)”よりもやや上」(広報担当者)という位置付け。第1~2弾商品は「予想以上に売れるのが早かった。ベーシックなため、日本人にも着やすいようだ」。

optimize.webp (3)14日に発売する19年春夏の第3弾のウィメンズでは、褪せたピンクやベージュ、クリームなどのパステルカラーのワントーンコーディネートを提案する。価格はカーゴパンツ、リブ編みのコットンニットが各1万1990円。メンズもそろう。第1弾のウィメンズでは刺しゅうをポイントにしたカーゴパンツやジャケットなどを販売。第2弾ではパッチワークディテールをポイントにしたアイテム企画した。既に完売しているのは、第1弾のベーシックなカーゴパンツ(1万1990円)や光沢のあるテンセル素材のカーキ色ロングドレス(1万1990円)、第2弾のパッチワークのモッズパーカ(2万2990円)、パッチワークのカーゴスカート(1万1990円)など。

基本はECのみでの販売だが、新宿店には商品をそろえている。ただし、その場で商品の販売は行わないショールーミング形式で、購入はあくまでECに誘導する。「ザラ」は同様のショールーミングの取り組みを、昨年5~8月に六本木店の移転に合わせて期間限定で行っていた。ショールーミングを行っているのは新宿を含め世界で6店舗、アジアでは新宿のみという。

クリスマスギフトに飛行機? ニーマン・マーカスの豪華すぎるギフトカタログ

米百貨店のニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)は、2016年のクリスマスギフトカタログを発表した。300ページにおよぶカタログには、700以上のアイテムがラインアップ。4割以上が250ドル以下とギフトにはぴったりなアイテムが目白押しだ。洋服やホームウエア、化粧品はもちろん、プライベートジェットやグラミー賞のチケットなど、豪華なプレゼントが勢ぞろい。

optimize.webpファッションアイテムでは「バーバリー(BURBERRY)」のトレンチコート(2195ドル)や「フェンディ(FENDI)」の“ピーカブー”バッグ(4600ドル)、「モンクレール(MONCLER)」のダウンジャケット(1485ドル)など。「マノロ ブラニク(MANOLO BLAHNIK)」の“ハンギシ(Hangisi)”パンプス(965ドル)や「プラダ(PRADA)」の “ビブリオテック(Bibliotheque)”バッグ(3080ドル)、 「トリー バーチ(TORY BURCH)」の“デルフィーヌ(Delphine)”サンダル(295ドル)など、ニーマン・マーカス限定デザインのアイテムも多くそろえる。ビューティでは「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」のフレグランスセット(115ドル)や「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」の “ビューティパレット(Beauty Palette)”(125ドル)など。

optimize.webp (1)注目はファンタジーギフトコレクションだ。今年はブロードウェイミュージカル「ウェイトレス(Waitress)」の出演権(3万ドル)やカルデコット賞を受賞した児童書36冊をセットにしたコレクション(10万ドル)、プロアメフト選手のジョー・モンタナ(Joe Montana)との1日キャンプ(6万5000ドル)、ゴールドに装飾した車“インフィニティ Q60 NEIMAN MARCUS LIMITED EDITION”(6万3000ドル)、支援が必要な女性を支えるNPO法人アコラ プロジェクト(Akola Project)のブレスレット(25ドル)、金庫搭載のマットレス(2万5000ドル)、2月に開催される第59回グラミー賞授賞式のチケット(50万ドル)、コバルト(COBALT)社のプライベートジェット(150万ドル)、ニーマン・マーカスダラス旗艦店内に1泊できる権利(12万ドル)、「リリー・プリッツァー(LILY PULITZER)」のカップル用の車(2台、各6万5000ドル)がラインアップ。最も高価なギフトのプライベートジェット“ザ・コルバルト・ヴァルキュリーX”は2017年にデビューする際、世界最速のピストン航空機になる。ニーマン・マーカスダラス店での“お泊まり会”は、ニーマン・マーカスプリントのパジャマをプレゼントし、高級シャンパンやワイン、カクテルを振る舞い、ムービー上映も行う。ファンタジーギフトコレクションの売り上げの一部は、それぞれのギフトに関連する企業や機関に寄付される。

2019-20年秋冬バッグ&シューズ詳報第1弾 ミラノ流クラシックムードの取り入れ方は?

ファッション・ウイーク期間中には、ランウエイショーだけでなく、バッグやシューズを手掛けるアクセサリーブランドのプレゼンテーションや展示会も数多く開催されている。ウエアにおけるエレガンス回帰が印象的だった2019-20年秋冬は、アクセサリーでもクラシックなムードが台頭。バッグは、かっちりしたシェイプやロゴのメタルパーツが目を引いた。一方、シューズではブーツの豊富さが際立ったほか、スクエアトーやチャンキーヒール、キトゥンヒールからミドルヒールの提案が増加。素材では型押しを含むエキゾチックスキンやパテントレザー、色柄では黒や茶のベーシックカラーに加えた赤や緑、アニマルパターン、チェック、そして、それらの自由なミックスがトレンドに浮上した。ミラノとパリで発表した主要ブランドの新作を3回に分けてお届けする。第1弾は、ミラノで発表したジミー チュウ(JIMMY CHOO)ヴァレクストラ(VALEXTRA)ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)をピックアップ。

optimize.webp (5)ジミー チュウのテーマは“モダンヒロイン”。エリザベス女王やミシェル・オバマ(Michelle Obama)、レディー・ガガ(Lady Gaga)といった意欲溢れる情熱的な女性たちとブランドの精神を重ね、女性の多面性を探求した。その象徴として打ち出すのは、JとCを組み合わせた新しいモノグラム。立体的なパーツでブーツのサイドやパンプスのつま先、サンダルの甲にあしらったほか、新作バッグシリーズの“ヴァレンヌ(VARENNE)”にも採用している。“ヴァレンヌ”は、3サイズ展開のボウリングバッグやショルダーバッグ、サドルバッグなどをラインアップ。カーフレザーモデルに加え、スエード × カーフやホースヘア × カーフも用意する。シューズでは、実用性と装飾性を兼ね備える取り外し可能なストラップ付きのミュールや、ショートからニーハイまでバリエーション豊富なブーツがそろう。キトゥンヒールやスクエアトーのアイテムが増えているのも特徴。フォレストグリーンやバーガンディ、コッパーオレンジといった深みのあるカラーがクラシックなムードを際立たせる。イブニングシューズでは、左右非対称なビジューのチェーンを配したストレッチブーツに注目。スニーカーはスケーターシューズから着想を得た新作を提案するほか、“ダイヤモンド(DIAMOND)”をスポーティーなアッパーでアップデートしたモデルなども打ち出す。

ヴァレクストラはイギリス人建築家のジョン・ポーソン(John Pawson)によってアートギャラリーのような内装に一新された店舗を会場に、1969年に発売されたアーカイブからインスピレーションを得た新作“セリエ エス(SERIE S)”を発表した。かっちりとしたクラシックなシェイプでありながら、ファスナープルに丸や長方形のパーツを使うことでモダンに仕上げているのが特徴だ。ミニとミディアムの2サイズ展開で、スムースレザーやシボ入りのレザー、クロコダイル、パイソンなどさまざまなバリエーションをラインアップ。既存のモデルも深みのあるオレンジやカーキグリーンなどでアップデートした。メンズ向けには、“セリエ エス”のトラベルブリーフケースを提案する。

optimize.webp (4)ジャンヴィト ロッシのテーマは“マスカレード(仮面舞踏会)”。カットアウトで仮面のモチーフを表現したサンダルをはじめ、背面にバニーガールの耳のようなディテールをあしらったサンダルや、レースで全体を覆ったショートブーツなど、どこかミステリアスで官能的なデザインがそろう。レザーやチュールを用いたプリーツパーツの装飾も印象的だ。また、プラットフォーム × チャンキーヒールのスタイルも豊富。ハウンドトゥース柄やコーデュロイの編み上げブーツ、レオパードプリントのローファーパンプスは、凹凸のあるラグソールを組み合わせることで、クラシックなスタイルにタフな要素を加えている。

スチュアート・ワイツマンは、今季初めてミラノ・ファッション・ウイークでプレゼンテーションを開催。 “どこにでも行けるスチュワート・ワイツマンウーマン”をテーマに、細身のニーハイブーツなど象徴的なスタイルのアレンジを中心としたコレクションを発表した。NYブランドらしくデイタイムからイブニングまでさまざまなシーンに対応できるシューズがそろう。リボンやフェザー装飾で醸し出すクラシックなムードから、ブーツの豊富なバリエーション、パテント、レオパードなどトレンドも満載。また新たなモチーフとして、4つのWを組み合わせたスターを打ち出し、刺しゅうやクリスタルのパーツでデザインに落とし込んだ。

1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、WWDジャパンの編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。Yahoo!ニュース 個人のオーサーも務める。